ローマ

オルヴィエートは旅行初心者でもローマから簡単に行ける!

イタリアが大好きで10回以上ローマを旅したことがある私がローマ近郊の街『オルヴィエート』を紹介します!

みなさん、『オルヴィエート』という町をご存じでしょうか?

日本ではあまりなじみがありませんが、『オルヴィエート』はローマの北、約120kmに位置し、その旧市街は中世にタイムスリップしたような美しい街並み。
イタリアでは『世界一美しい丘上の町』&『美食の町』として有名なのです!

まだまだ日本人観光客が少なくて、穴場の観光スポットなんですよ。

ローマに滞在してどこか郊外に観光に行きたいと思っている方は、この穴場の『オルヴィエート』をぜひ候補にいれてみてください。

ローマからのアクセスがとても簡単なので、旅行初心者の方にもおすすめですよ。
参考にしてみてくださいね。

『オルヴィエート』へのアクセスは簡単!

『オルヴィエート』は、ローマから日帰り観光ができる距離にあり、電車でのアクセスもとても簡単です。

『オルヴィエート』とローマの位置関係はこんな感じです。

ローマはラッツィオ州ですが、『オルヴィエート』はちょうど州をまたいだところにあり、ウンブリア州に位置しています。

電車を利用して、ローマのテルミニ駅から『オルヴィエート』に行くには、フィレンツェ行の快速列車(RV)に乗車してください。

※フィレンツェ行きの電車を探すときは、フィレンツェ駅は「Firenze S.Maria Novella(フィレンツェ・サンタ・マリア・ノベッラ」と表示されています。ご注意ください!

オルヴィエート駅はこのフィレンツェ行きの路線にありますので、乗り換える必要はありません!

テルミニ駅からオルヴィエート駅までの乗車時間は約1時間20分程度。
駅の数は5個目になります。
それほど長くはかかりませんね。

オルヴィエート駅についたら、駅前にフニコラーレ(ケーブルカー)乗り場があるので、それに乗ってください。

『オルヴィエート』は、『世界一美しい丘上の町』と言われる通りかなり高い丘の上にあるので、フニコラーレで一気に斜面を登っていくことをおすすめします。

フニコラーレの乗車時間は5分弱で、10~15分ごとに運行しています。

フニコラーレを降りて、前方へしばらく歩くと、『オルヴィエート』の旧市街が広がっています。
これで『オルヴィエート』に到着です!

アクセスがとてもわかりやすいので、旅行初心者でも、英語やイタリア語がしゃべれなくても、無理なく観光できますよ。

実際に『オルヴィエート』へ電車で行ってみた!

私は2016年8月に、日帰りで『オルヴィエート』を観光しましたので、その時の体験をレポートします。

電車

ホテルからテルミニ駅へ、チケットを購入

その時はローマ市内のホテルに宿泊していて、朝早めにテルミニ駅を出発して『オルヴィエート』へ向かうというスケジュールでした。

ホテルの近くのバス停からテルミニ駅へ向かい、時間に余裕をもって到着。
※ローマのバスは時間どおりに来ないのがあたりまえなので、早めに出発することをおすすめします。

テルミニ駅に到着したら、チケットを自動券売機で購入。
行き先に「Orvieto(オルヴィエート)」駅を選択し、希望時刻の快速列車(RV)を選び、座席は2等席を選びました。

座席クラスは2等席で十分だと思います(座席のクラスは1等席と2等席の2クラスで2等席の方がグレードは低くなります)
オルヴィエート駅までは1時間20分。
それほど長時間乗車するわけではないので、2等席の座席でも全然疲れませんでしたよ。

ただし、2等席は自由席なので、列車に乗ったら、すみやかに空いている座席を選んで座りましょう。
テルミニ駅が始発なので、たいていは空いていると思います。

快速列車(RV)は日本の特急のように、横並びの2席が向かい合うようなボックスシートになっています。
私が乗ったときも電車がすいていて、向かいのシートには誰も座ってこなかったので、足を伸ばせてゆったりと座れました。楽ちんでしたよ!

チケットに刻印機で打刻

チケットを購入したら、まずは駅構内にある刻印機に打刻をしに行きました。

打刻機はホームの手前付近など、あちこちに設置してあります。

「イタリアには改札が無いので、電車に乗る前にチケットに打刻をする必要があります。忘れて打刻しないと罰金」なので必ず打刻してくださいね!

電車の中で車掌さんがチケットを確認しに来ますので打刻していないと直ぐに分かってしまいます!!

わかってはいても、ウキウキして早く電車に乗りたかったり、時間ギリギリで焦っていたりすると、つい打刻するのを忘れてしまうことがありますよ。
特に旅行初心者の方は気をつけてください。

でも、最近は全席指定の特急電車についてはインターネットネット予約をして、eチケットを利用する人が増えているようです。
その場合は打刻は不要ですよ。

ただし、快速列車(RV)は予約不要の自由席=チケットに打刻が必要ということになりますから、打刻を忘れないよう気をつけてください!

テルミニ駅を時間通りに出発!

電車に乗り込んで座席を確保し、ひと息ついたところで電車は時間通りに発車しました。

「イタリアでは電車が遅れるのはあたりまえ」と良く耳にしますが、さすがに近年はずいぶん改善されているようです。

でもこの時、ちゃんと電車が出発するかどうか心配になる出来事があったのです。

実は、この前夜(2016年8月24日未明)に、マグニチュード6.2のイタリア中部地震が起こったのです。
ローマから北東約100Kmのペルージャ付近が震源地で、ローマも20秒に渡り大きな揺れが起きたそうです。
(なんと、私は爆睡していて気づかなかったのですが・・(笑)。ホテルの部屋がたまたま1階だったのであまり揺れなかったとか!?)

震源地近くの町では、市民が崩れた建物の下敷きになるなど大きな被害が発生してしまいました。日本でも、イタリア軍を含めた4000人超の大救助隊が、ヘリコプターを使って瓦礫の中で救助活動を行う様子が放送されていたようです。

このニュースを見て、私の家族や会社からも、私が無事かどうか確認の電話がかかってきたほど。
(眠っていて地震に気がつかなかったとは言えませんでしたが。。。)

イタリア史上に残るほどの甚大な被害が発生した地震だったそうです。

前夜にそんな大地震が起きたので、電車がちゃんと運行しているのか心配だったのですが、無事、時間通りに発車することができました。

後から調べたところ、ローマはかなり揺れましたが被害はほとんどなく、『オルヴィエート』も震源地とは離れた方向の町なので、地震の影響を受けずに出発できたようです。

オルヴィエートに到着、フニコラーレで旧市街へ!

電車が出発したら、窓の外の景色をみたり、オルヴィエートの観光スポット情報を予習したり、ゆったりと電車の旅を楽しみました。
オルヴィエート駅まで乗り換えはありませんから、のんびり到着を待つだけです。

約1時間20分で、予定どおり、オルヴィエート駅に到着しました。

駅をでると目の前にフニコラーレ(ケーブルカー乗り場があるので、それに乗って丘を上がってください。
丘の上には『オルヴィエート』の旧市街が広がっていますよ!

・・・でも、実は、私はすぐには『オルヴィエート』旧市街には向かわずに、駅前に手配しておいた送迎車に乗り、そこから30分ほどのところにある『チヴィタ(チヴィタ・ディ・ヴァニョレージョ)』という町に向かったのです。

『チヴィタ』は断崖絶壁の上にたたずむ『天空の町』で、どうしても一度見てみたい場所だったのです。

『チヴィタ』への観光については以下の記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。
『オルヴィエート』に来たなら、ぜひ『チヴィタ』にも足を運んでみてはいかかでしょうか?

https://springflower8.com/civita/

『チヴィタ』観光終了後は、再び送迎車で『オルヴィエート』に戻ってきたのですが、その時は駅前ではなく、丘の上の町の中心地で車から下ろしてもらいオルヴィエート観光をしました。

ですので、フニコラーレを利用したのは、帰りだけだったのです。 

『オルヴィエート』の観光が終わった後、帰る時にもフニコラーレに乗ったのですが、このフニコラーレは森の中の斜面を降りていくのです。

私は勝手に、「丘の上の町から降りていくのだから、見晴らしの良い景色が広がっていて、素敵な写真が撮れるはず!」と思い込んでいたのですが、窓から見えるのは木々ばかり。
イメージしていた素敵な写真は全然撮れませんでした。

見晴らしの良い景色の写真は、帰りのフニコラーレに乗る前までに、丘の上から撮るようにしましょう!

さすが美食の町!美味しいレストランを発見!

『オルヴィエート』は、イタリアでは『美食の町』として有名で、生ハムやトリュフ、オリーブオイル、ワインなど名産がいっぱいなのです。

特にオルヴィエートの白ワインはウンブリア州でトップと称され、世界的にも有名です。

また、「ウンブリケッリ」という太くてモチモチしたパスタも、ウンブリア州の名物。
日本の讃岐うどんに似ていて、コシのある食感が特徴のご当地パスタです。

私も、フラッと入ってみたデューカ・ディ・オリヴィエート(Duca di Orvieto)というお店で「ウンブリケッリ」を食べたてみたのですが、本当に美味しくてびっくり!

ラグーソースがパスタにからんで、噛むほどに濃厚な味と香りがあふれ出てきましたよ。

写真を取り忘れました・・・。

白ワインも、ハウスワインを注文したのですが、とっても美味しかったです。

オルヴィエートの白ワインは、もともとは花の香がする甘口なものが多かったようですが、最近はフレッシュな辛口も増えているそうです。
私がいただいたハウスワインは辛口だったような・・
パスタにとっても合っていました。

本当に大満足のランチをいただくことができたのです!

そのお店があたりだったのか、美食の町『オルヴィエート』はどこのお店もおいしいのか?!

いずれにしても、『オルヴィエート』を訪問したら、ぜひ地元のレストランで食事をしてみてくださいね。
ランチでも十分満足できますよ!

『オルヴィエート大聖堂』は必見!

『オルヴィエート』は『世界一美しい丘上都市』と言われています。

中世の雰囲気が残る小さなこの町は、石造りの家が立ち並び、入り組んだ小さな路地はしっとりと落ち着いた風情があり、その名のとおりとても美しい町です。

町なかを散策しているだけでも十分楽しめるのですが、絶対に見るべきは「オルヴィエート大聖堂」です。

オルヴィエート大聖堂

町の中心からドゥオモ通りを南に進み広場に出ると、小さな町には不自然なほどの立派な「オルヴィエート大聖堂」が現れます。

「オルヴィエート大聖堂」は、ミラノ大聖堂やシエナ大聖堂と並ぶ、イタリア三大ゴシック建築の一つで、イタリアで最も美しい大聖堂の一つとも称されています。
確かに目の前で見ると圧倒される美しさでした。

あたたかみのある金色のファサード(正面部分)と、モダンにも見える両側の黒の縞模様は必見!
予想以上の美しさと迫力に感動しますよ。

『オルビエート』を訪問したら、「オルヴィエート大聖堂」は絶対に見逃さないでくださいね。

初心者こそ穴場のオルヴィエートへ!

今回の記事では、ローマから日帰りできる『オルヴィエート』観光を紹介させていただきました。

乗換なしの電車でアクセスは簡単。時間もそれほどかからない。
旅行初心者にもおすすめの観光スポットです。

しかも、「日本人には、まだそれほどなじみがない」というのも魅力的じゃありませんか?穴場スポットに旅行するのってウキウキしますよね!

旅行初心者でも楽しめる穴場スポット『オルヴィエート』を、ぜひ訪れてみてください。